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雨の日の猫物語

ある雨の日。

今日は雨だから、

ぬこさんに会えないだろうなと思っていたら、

「ルルルル・・」「ルルルル・・」

例の子供を呼ぶ時の鳴き声が聞こえた。

ドアを開けたら、やっぱりぬこさん。

ぬこさんを見失ったんだろう。

こんなに必死で鳴き続けるぬこさんを

見るのは初めてだった。

とにもかくにも、ぬこさんがこれ以上濡れないように

傘を広げて地面に置いて

そこに入るように促して

大好きなちくわを持ってきても

傘に入ろうともせず

ちくわを咥えたまま

「ルルルル・・」「ルルルル・・」

ぬこさんを呼び続けてる。


ぬこさんが最近、やたらとちくわを欲しがったのは

実は子ぬこさんにあげるためだったのだ。


しばらくして、ぬこさんの声が届いたようで

子ぬこさんのひとりがやって来た。

安堵の表情のぬこさん。

ボクも子ぬこさんを抱きしめたい気持ちを

グッとこらえて

お母さんに全てを任せた。

ぬこさん。

おつかれさんです。

しかし、この物語はまだ続くのです・・・


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コメント

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昔、アルバイトで深夜の送迎をしていました。
繁華街のど真ん中です。
車の待機場所から見える路地裏で懸命に子育てをしている野良ちゃんがいました。
雨の日も風の日も懸命に子猫にごはんを運んでいました。
人に対する不信感の強い猫さんで保護することもできませんでした。
母猫のけなげな姿には心を動かされますよね。

お化けの猫さんへ

野良ちゃんの人間不信は、
当然といえば当然ですね?
きっとヒドイ目に逢って来たのでしょう。

私もぬこさんとの出逢いは
威嚇のし合いでしたから。
追いかけ回した事もありました。
でも何故か仲良くなっちゃって
今では親友です。

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